診療案内:20代~30代

パソコン作業で、目の疲れ・肩こり・頭痛等に悩まされている方。

VDT症候群(IT眼症)

パソコンなどで長時間作業される方など

VDTは正式には"VisualDisplayTerminal(ビジュアルディスプレイターミナル)"一般的には、コンピュータの端末装置、液晶ディスプレイやブラウン管などの表示装置のことを指します。

今では、一日のうちにパソコンのディスプレイを見ないという方のほうが少なくなっているのではないでしょうか?

そういった状況の中で、VDTを使った作業が原因と見られる症状を訴える方が増えています。これを『VDT症候群』(別名テクノストレス)といいます。

症状
眼症状

一般的な症状: 眼の疲れ、痛み、充血、かすみ、乾き、視力低下など
<関係のある眼科的健康障害>
眼精疲労、テクノストレス眼症、ドライアイ、屈折異常の進行など

運動器症状

一般的な症状: 肩こり、首のこり、首・肩・腕の痛みやだるさ、手指のしびれ、腰の痛みなど
<関係のある整形外科的健康障害>
頚肩腕症候群、肩腱板症候群、頚椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群、肘部管症候群、腱鞘炎、腱炎、腱周囲炎、手根管症候群、上腕骨外側上顆炎、上腕骨内側上顆炎、ドケルバン症、など

精神神経症状

一般的な症状: 頭痛、不眠、無気力、疲労感、食欲不振、イライラ、抑うつ症状など

治療法
目を休ませる、目の疲れを癒す

長時間 VDT作業を 続ける場合は、1時間に10~15分、休息時間をとるようにする。

やむなく長時間VDT作業を続ける場合は、軽い運動で体をほぐす、リラックスして遠くの景色を眺めたり気分転換を計る、空腹時を我慢してコンを詰めて作業する、又は昼食後直後の作業は自律神経が不安定になるので注意が必要です。

また眼以外にも影響を及ぼす恐れがあります。
空調設備が充分整ってる場所での冷房や暖房が効きすぎた場所はドライアイになる傾向が強くあります。また、体調を崩し易くなります。

目に異常を感じるときは、直接、クーラーや暖房が届かないところ、送風口から遠いところに配置してもらうように勤めましょう。

VDT症候群を未然に防ぐには、職場環境や作業シフトにも配慮する必要があります。
VDT作業により目の症状が慢性化を防ぐために、作業ローテションやシフトを組み替えてもらうようにすることも時には必要になってきます。

眼鏡やコンタクトがあっていない場合もありますので、使用年数が経っている場合は、一度眼科で診てもらいましょう。
目の疲れがなかなかとれない方は、何らかの病気が隠れている可能性もあります。眼科を受診して、原因を調べることをお勧めいたします。

コンタクトレンズトラブル

安いからといって眼科を併設していない「安売り」の店でカラーコンタクトを買い、フィッティングが適正か確認できていないために目を傷つけてしまう患者様が当院でも多く見受けられます。
こうした目の傷は、悪化してしまうと失明の可能性もあるほど深刻な問題なのですが、軽く考えていらっしゃる方が多いのも事実です。

症状
角膜上皮傷害

レンズの汚れや長時間使用による角膜の酸素不足などで、角膜(黒目)に傷がついてしまった状態です。放置すると感染を起こし、角膜潰瘍に進行することがあります。

角膜潰瘍

細菌やカビ、ウィルスなどの感染から、潰瘍がひどくなると角膜に穴が空いてしまう「角膜穿孔」になるケースもあります。視力が落ちるなどの後遺症が残ることがありますので早期発見・早期治療が重要です。

アカントアメーバ角膜炎

手を洗わずに目をこするなどして、汚れた水などにひそむアメーバがレンズに付いてしまい、角膜に入り込んでしまう病気です。

最近、報告が多くなっており、感染すると治療が難しく、視力障害や失明といった危険性があります。コンタクトレンズの洗浄容器にアメーバが付着することもあり、レンズのケアだけでなく容器をこまめに代えるといった対処が必要です。

巨大乳頭結膜炎(GPC)

レンズの汚れなどによるアレルギー症状で、上まぶたの裏に乳頭(ぶつぶつ)ができます。対策としてはレンズを1日使い捨てのものにする、レンズの使用を中止する、必ずレンズのこすり洗いをする、といったことがあげられます。

治療法

現在多く使われているソフトコンタクトレンズは、角膜に傷があっても逆に傷をカバーする為、進行しなければ痛みが出ません(ハードコンタクトレンズは少しの傷でも痛く、装用できなくなります)。そのため、発見が遅れがちです。

治療はコンタクトレンズを中止し、点眼薬、軟膏を使います。治療(発見)が遅れると、角膜が白く濁るなど後遺症を残す場合があります。

コンタクトレンズは、眼鏡よりも見え方がよく、また見栄えもいいので、どうしてもコンタクトレンズを使う頻度が多くなってしまいます。ただ、やはり目に直接触れるものなので、長時間使用すると色々な症状が出てきます。角膜障害、ドライアイ、アレルギー、重症な場合は視力障害が残ることもあります。

普段から眼鏡を併用し、点眼薬も使い、目をいたわってください。定期的なコンタクトレンズの診察も行い、調子が悪ければコンタクトレンズを中止し、眼科を受診しましょう。

ドライアイ

涙の分泌量が減ったり、量は十分でも涙の質が低下することによって、目の表面を潤す力が低下した状態をドライアイと呼びます。現在、日本では約800~2,200万人ものドライアイの患者さんがいるといわれ、オフィスワーカーにおいては3人に1人がドライアイという報告もあり年々増加傾向にあります。

症状

目の乾燥感だけでなく、異物感・目の痛み・まぶしさ・目の疲れなど、多彩な慢性の目の不快感を生じます。目を使い続けることによる視力の低下も起こります。

治療法
1:点眼薬

症状が軽い場合は、潤いを持たせる点眼薬で緩和させることができます。人工涙液、ヒアルロン酸製剤、ムチンや水分を分泌促進する点眼薬(ジクアホソルナトリウム)、ムチンを産生する点眼薬(レパミピド)が用いられます。

2:涙点プラグ

涙の出口である涙点に栓(涙点プラグ)をして、涙の生理的な排出を人為的に遮断するような治療を行うこともあります。プラグの大きさや材質など、いろいろなものが開発されています。

3:悪化要因の除去

長時間のVDT作業や運転では、瞬きの回数が減るのでドライアイ症状を悪化させます。適度の休みを取ることが目の健康に重要です。また、涙の状態を悪くさせる内服薬、コンタクトレンズ装用などを減らすことも一つの手です。

4:その他

目の保湿を図るために、加湿器を用いたり、エアコンの設定を変えるなども有効です。市販のドライアイ専用眼鏡の使用や眼鏡の周りに覆いを付けることも目の周りの湿度を上げるのに有効です。また、目を温めることも目の疲れをとることに有効だといわれています。