近視抑制
近視抑制
近視とは眼に入る光線が網膜の手前で結像する状態です。
裸眼の場合、近くは見えますが、遠くは焦点が合わずぼやけて見えます。
正常な方の目の奥行きの長さ(眼軸長)は23~24ミリですが、近視の方は伸びていることが多いです。
大きく分けて遺伝要因と環境要因があります。
強い近視は遺伝要因の影響が大きく、弱い近視は環境要因の影響が強いと言われています。最近、近視の子どもが増えその原因としてパソコンやスマホなどで眼を使い過ぎることや、外で遊ばなくなったことなどが言われています。
近視抑制は、外で紫外線を浴びて遊び、かつ、遠くを見る習慣をつけるのが良いと思います。例えば小学校や幼稚園において、教室で40-50分の授業を終えたら10分の休み時間があると思います。その休み時間を終えるとまた授業が教室で行うという繰り返しです。休み時間に外で遊ぶのが重要と言われています。紫外線が日中に多くあり、薄暮の時間帯には紫外線が弱くなります。休日も極力午前中に晴れた日や曇りの日に子どもが外で遊ぶのが良いと思います。
一般に2つの方法にて近視抑制治療を行っています。
就寝前に、特殊なカーブが施されたレンズを装着することで、寝ている間に角膜を正常な状態に整える近視矯正治療です。
オルソケラトロジーは、保険適応外の自費診療となります。
個人差はありますが、矯正をしている時間が長ければ長いほど、裸眼にしたときに持続力が違います。
このため日中は、通常のコンタクトレンズやメガネを使わず、裸眼で過ごすことができます。レーシックのように手術の必要性がなく、安全に視力を矯正できるのが魅力です。
また、近年オルソケラトロジーの近視抑制効果が注目されています。ただし、治療を2年以上中止した場合には近視度数が元に戻るといわれています。
今後は近視が進行しているお子様への更なる治療効果が期待されております。
子どもの頃から始めるほど近視抑制効果が期待でき、近視矯正効果が出やすいとされています。
当院はこの治療方法を行っておりませんので、希望されている患者様には治療のメリットデメリットを説明させていただきます。
アトロピン点眼は以前より、眼科での瞳孔を広げる検査に用いられてきた目薬です。
低濃度アトロピン点眼は、近視が進行しそうな学童期のお子様が適応となります。1日1回寝る前に点眼します。
低濃度アトロピン療法はアトロピンを超低濃度(0.01%)にして点眼するため、瞳孔を広げる作用で調節緊張を弱めしつつ、近視の進行スピードを抑えます。
まれに翌日に瞳孔が広がる方もいらっしゃいますが、点眼をやめれば元に戻ります。
0.01%アトロピン点眼薬(マイオピン)というお薬を1日1回点眼することによって、近視の進行を抑制すると言われております。
低濃度アトロピン点眼もオルソケラトロジー同様保険適応外の自費診療となります。
世界情勢の変動により物価高騰が避けられない昨今、当院のマイオピンの費用について、新規の患者様は2022年8月1日以降の初回の目薬代1本:3,800円(税込)は変更ございませんが、既存の方も、大変心苦しい限りでありますが、更新をなさるときに、2023年9月1日以降に更新をした後は目薬1本3,800円(税込)となります。(2023年9月1日以降も更新が済んでいない方は3,300円(税込)にかわりありません。)ただし、承諾書に基づきマイオピン治療中に再診をする毎に支払いする目薬代の変動を行いません。
内訳は※診察・検査費用2,200円(税込)+目薬代(1か月分)3,800円(税込)となります。(2022年7月末日より以前に初回投与(以下、既存)のかたは更新後も目薬3300円(税込)としておりましたが、2023年9月1日より世界情勢の変動により既存の方が更新をなさる方においても、目薬代を3800円(税込)とさせていただきます。)
処方後、1か月後に受診していただき、問題が無ければその後は3か月毎の定期受診となります。それゆえ目薬3本処方となります。
例)
保険外診療となりますので、通常の保険は使用できません。